小児科クリニックの役割は、こどもの健やかな成長を支援することだと考えています。現代の核家族化が進む社会では、自分自身が親になる以前に子育ての経験を積むことは、不可能に近いといえるでしょう。経験不足を補うには、ある程度の知識をつけるほかありません。知識を身につければ、いわれのない不安や心配を軽くすることができるのではないでしょうか。診察や健診の機会を通して、少しずつでも子育てに必要な知識の一部を提供していきたいと考えています。
我々の考える「真に優しい医療」は、「必要なときに、必要な医療を」です。「検査ありき・薬ありき・点滴ありき」の傾向が強い日本の医療では、時に、本来必要のない医療が行われていることもしばしばあり、かえって心身に負担をかけているのではないかと思われるような状況さえ見受けられるように思うのです。そんな状況は、誰にとってもいいはずがありません。一つのクリニックの力では、社会の流れまでは変えられないかもしれませんが、少なくとも、我々のクリニックを訪れてくれる皆さんには、我々の考える「真に優しい医療」を提供していきたいと考えます。
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